おいおい、湿布薬を保険収載から削除するつもりじゃないだろうな!

 01,2009 10:00
 
先日のブログで書いたように、漢方薬の保険収載削除に関しては多方面で反対署名が集まって
それなりに収束しようとしているけど、ちょっとまて!

長妻厚労相が事業仕分けに異議(産経ニュース2009.11.29 16:46)

 長妻昭厚生労働相は29日、政府の行政刷新会議の事業仕分けで医療用漢方薬を公的医療保険の適用外とする方向性が出たことについて「(仕分け結果を)そのまま受け入れることはなかなか難しい」と述べ、漢方薬の保険適用外に反対する姿勢を示した。都内で記者団の質問に答えた。

 長妻氏は、厚労省関係の事業仕分け結果に対し「かなりの部分を受け入れ、廃止する事業は廃止し、削減する予算を削減する」とする一方、「譲れない部分もあるので、そこはきちんとデータを付けて説明する」と強調。漢方薬については「市販のものを買って保険から外しなさいという指摘もあるが、かなり問題がある」と、事業仕分けで保険外化を求められた湿布やうがい薬などとは別扱いとする考えを示した



おいおい!まさか漢方はOKにするからその代わり湿布は保険収載から削除するってことじゃないだろうな?

比べるのもちょっとおかしな話ではありますが、はっきり言って湿布を保険収載から除外する方が漢方薬を外すよりずっと医療現場における影響は大きいです。(正直うがい薬は外してもいいと個人的には思うが、これもインフルエンザ騒ぎである意味市民権を得てしまったような気がする。)
漢方薬と湿布薬では処方されている対象人数が圧倒的に違いすぎるし(もちろん湿布薬の方が多い)、湿布薬も局所の消炎鎮痛効果はちゃんと認められた医療品なので、保険収載から外すとはとんでもない!!

それに湿布が市販類似品とならばH2ブロッカー(ガスター)や鎮痛薬などもその範疇に入るぞ。
まさかこれらも外す気は流石にないだろうが、そもそも市販類似品の定義をキッチリ決めていないのがおかしい。

この騒ぎで「漢方」はセーフにして「湿布」はアウトにするという落としどころを、まさか考えているのではないでしょうね~長妻さん?それこそ整形外科に通院する日本国中の患者さんを敵に回しますよ!

白線

Comment 2

2009.12.02
Wed
01:06

しゃべる臓器 #-

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日本人は湿布がお好き

漢方薬はさておき、日本人は無類の湿布好きです。体中に湿布を張ってるおっちゃん、木乃伊男ならぬ湿布男、、、、湿布はドラッグストアでも手軽に購入できますがコスト的には調剤薬局の方が安価でしょうね。そういうわけで、あちこちの医院を回って湿布収集?しているおばちゃん。集めた湿布は御近所に配っておられるのでしょうか?はたまた医院の窓口で湿布だけ処方してもらうよう子供を使いにだされる方(生保の方だったらしいですが、、、、)その子供は窓口で“おばちゃん湿布頂戴“とのたもうたらしいです。さらには大量の湿布を処方するようすごむ患者もいるそうです。最近では一部の接骨院でもただで湿布をいただけるとういうことです(サービスの一環でしょうか)、、、、湿布には申し訳ないですがこれじゃあ仕分けの対象になっても仕方ないかなとも思います。

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2009.12.02
Wed
23:18

tak #GCA3nAmE

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Re: 日本人は湿布がお好き

しゃべる臓器さま
処方された先の実態はまあ色々あると思いますが、やはり「痛いところに膏薬を塗る、または膏薬が付いた布を貼る」というのは、整形外科的治療の大本であり、所謂手を当てる「手当て」から一番近いところにある治療法だと思うのです。ですので、それを医療機関から外すというのは、シブチンな発送から医療の根幹精神をもないがしろにしている感じが否めないのです。安いから、売っているからその辺の薬店で買え!というなら、保険医療って一体何なのでしょう。

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