おいおい、湿布薬を保険収載から削除するつもりじゃないだろうな!
先日のブログで書いたように、漢方薬の保険収載削除に関しては多方面で反対署名が集まって
それなりに収束しようとしているけど、ちょっとまて!
長妻厚労相が事業仕分けに異議(産経ニュース2009.11.29 16:46)
長妻昭厚生労働相は29日、政府の行政刷新会議の事業仕分けで医療用漢方薬を公的医療保険の適用外とする方向性が出たことについて「(仕分け結果を)そのまま受け入れることはなかなか難しい」と述べ、漢方薬の保険適用外に反対する姿勢を示した。都内で記者団の質問に答えた。
長妻氏は、厚労省関係の事業仕分け結果に対し「かなりの部分を受け入れ、廃止する事業は廃止し、削減する予算を削減する」とする一方、「譲れない部分もあるので、そこはきちんとデータを付けて説明する」と強調。漢方薬については「市販のものを買って保険から外しなさいという指摘もあるが、かなり問題がある」と、事業仕分けで保険外化を求められた湿布やうがい薬などとは別扱いとする考えを示した。
おいおい!まさか漢方はOKにするからその代わり湿布は保険収載から削除するってことじゃないだろうな?
比べるのもちょっとおかしな話ではありますが、はっきり言って湿布を保険収載から除外する方が漢方薬を外すよりずっと医療現場における影響は大きいです。(正直うがい薬は外してもいいと個人的には思うが、これもインフルエンザ騒ぎである意味市民権を得てしまったような気がする。)
漢方薬と湿布薬では処方されている対象人数が圧倒的に違いすぎるし(もちろん湿布薬の方が多い)、湿布薬も局所の消炎鎮痛効果はちゃんと認められた医療品なので、保険収載から外すとはとんでもない!!
それに湿布が市販類似品とならばH2ブロッカー(ガスター)や鎮痛薬などもその範疇に入るぞ。
まさかこれらも外す気は流石にないだろうが、そもそも市販類似品の定義をキッチリ決めていないのがおかしい。
この騒ぎで「漢方」はセーフにして「湿布」はアウトにするという落としどころを、まさか考えているのではないでしょうね~長妻さん?それこそ整形外科に通院する日本国中の患者さんを敵に回しますよ!