14病院で16回拒否、交通事故で重傷の69歳死亡

 04,2009 17:00

  14病院で16回拒否、交通事故で重傷の69歳死亡

兵庫県伊丹市内で1月20日、交通事故で重傷を負った男性(69)が救急搬送の際、3次救急病院を含む14病院に受け入れを断られ、事故から約3時間後に出血性ショックで死亡していたことがわかった。

 市消防局などによると、20日午後10時15分頃、同市行基町の県道を自転車で横断していた近くの駐輪場誘導員の男性が、同市内の自営業男性(28)のバイクと衝突、2人とも全身を強く打ち重傷を負った。

 5分後に救急車が現場に到着。「1人なら受け入れ可能」とした同県西宮市の大学病院(3次指定)に、負傷程度が重いと判断されたバイクの男性が搬送された。救急隊は現場で自転車の男性を応急処置しながら、1時間にわたって兵庫、大阪両府県の5市13病院に受け入れを要請したが、「専門医がいない」「ベッドに空きがない」などの理由で断られたという。

 同11時30分頃、伊丹市の民間病院が受け入れに応じたが、搬送後に容体が悪化。病院側は、いったん救急隊が受け入れを要請した西宮市の大学病院など2施設に転院を依頼したが、断られた。

 神戸市内の病院が応じた時は、すでに搬送できる容体ではなく、21日午前1時10分頃に死亡した。治療にあたった医師は「搬送の遅れと死亡との因果関係はわからない」としている。

 兵庫県は救急搬送対策として、2007年、消防局などに対し、現場の救急隊員と並行して受け入れ病院を探すよう通知したが、伊丹市消防局は「刻々と変わる状況についてやり取りするには、救急車と通信指令室とも人員が足りず、同じ時間帯に119番が6件重なった」と病院探しを断念していた。

(ベッドが空いていないとは、その言葉の裏にスタッフも手一杯という意味も含まれていると思って下さい。)

今回の場合、死亡されたことと搬送の遅れの因果関係は別として、14病院で受け入れ不可だったことに関しては、実はこれも結論から言えば毎年2200億円の社会保障費削減のしわ寄せが具体的に表れた形になった一例なのかなと。

ここ数年の政府のやってきた事(仕打ち)~
経済財政諮問会議が打ち出した毎年2200億円の社会保障費の削減に基づいて

 ■骨太の方針06に基づき、07年度予算以降伸び幅を削減してきた社会保障分野
(09年度は検討項目)

 07年度 2200億円=▽雇用保険への国庫負担削減(1800億円)
▽生活保護の母子加算の段階的廃止(400億円)

 08年度 2200億円=▽診療報酬(薬価)削減(660億円)
▽後発医薬品の使用促進(220億円)▽政府管掌健康保険の国庫負担削減(1040億円)
▽その他(280億円)

 09年度 ? 円=▽雇用保険の国庫負担廃止1600億円
▽介護保険の自己負担割合引き上げ700億円



諸悪の根源:経済財政諮問会議とは → wiki
今回のケースに当てはまるかどうかは別として。。。

経済財政諮問会議が決めた方針にそって政府は診療報酬を削減。
  ↓
病院の収入が減らされるから市中病院が人件費を含む必要経費削減。
  ↓
これによるパラメディカル(検査技師、放射線技師)さんの当直を廃止。
  ↓
現場は日勤帯ならなんとかマンパワーをまわすけど、特に当直帯ではかなり手薄。
  ↓
検査が出来ないから当直帯での救急患者(軽症含む)受け入れが実質不可。
  ↓
高次医療機関への負担増。
  ↓
高次医療機関での治療が必要な症例が受け入れ不可能となる。←いまココ
  ↓
医療崩壊。。。


全て小泉純一郎が悪い。

そして小泉純一郎を長く総裁としたきた自民党が悪い。

小泉自民党を選挙で選んだ国民が悪い。(自戒を込めて)

Comment 12

2009.02.04
Wed
18:48

ローズ #-

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観ました

こんばんは takさん♪

私もこのニュースみましたが
ひどいです

自分だったら と まず置き換えて
考えたら そして 自分の愛する家族や
大切な人の命と考えたら

もう 腹が立ちました
ひどすぎませんか これ

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2009.02.04
Wed
22:54

tak #GCA3nAmE

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ローズさま
この場合、亡くなられたが不幸な転帰をたどってしまった事は残念に思います。
個別の詳細は分かりかねますので何とも言えませんが、
国が推し進めていく政策をそのままにしておくとこのような事が
もっと起きるという危険性が懸念されます。
人一人の命を救うのは医療従事者個人ではなく、数多くの
スタッフやモノが必要なのです。
わが国の政策はそれを削ろうとしているのですから。。。

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2009.02.04
Wed
23:34

流離う大阪人 #-

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全く同感です

全く同感です。
非正規雇用に関する案件も、元はと言えば小泉総理の
「改革」からだと思います。
医療に関してもまたしかりですね。。。
これからの正しい舵取りを行っていかないと
日本は沈没しかねませんね。
これから・・に期待したいと思います。


御挨拶が前後しましたが・・
いつもこちらのブログは愉しく拝見しております。
これからも愉しみにさせていただきます。

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2009.02.05
Thu
00:24

tak #GCA3nAmE

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流離う大阪人さま
はじめまして。
書き込みを頂きありがとうございます。

甘い言葉や勇ましい掛け声で民衆を惑わした罪は重いと思います>小泉元総理。

そしていつも思うのですが、現場を知っていると勘違いしている公僕
~例えば医師免許は一応持ってはいるが、現場経験がまったくないある役人~
などが自己満足のために訳の分からない制度を作って、現場を引っ掻き回しています。
そして周り回ってそのしわ寄せは結局患者さんに行ってしまう。

そういうアホ役人達を調子に乗らせた責任も元をたどれば彼であると思っております。

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2009.02.05
Thu
05:53

しゃべる臓器 #-

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本当にお気の毒な事件でしたが、、誰の責任か?
これは難しい問題ですね。
小泉さん一人の責任ではないと思います。
個人の意識の変化にもあるように思います。
現場主義 そうですね。お役人さんはもっと現場に回帰すべきでしょうね。ベテランの刑事が事件の足取りを探るように、、、
今回のような事例は以前から繰り返されている事です。
打開策はいくつかありそうですが、、、、

崩壊がないと新生もないんですが、、、
確かに小泉さんはぶっこわすが口癖でしたね。

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2009.02.05
Thu
14:25

非医療従事者ancomochi #ii6ATdKM

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はじめまして 同感です。

おっしゃるように国民全員の責任だと思います。
国民全員が当事者意識を持ち、問題改善に向けて行動しなければいけませんね...。

ご存知かと思いますが、「県立柏原病院の小児科を守る会」というお母さんたちによる市民団体があります。コンビニ受診をやめよう、お医者さんを大事にしようと市民に呼びかけたところ、なんと夜間の軽症小児患者が大幅に減ったそうです。
全国的にこういう動きをしていかないとますます医療崩壊は進んでしまいますね。
一般人の意識改革が必要不可欠だと感じます。

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2009.02.05
Thu
17:05

tak #GCA3nAmE

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しゃべる臓器さま
そう、犯人探しよりなぜこんなことになっているのかという第三者の理解がここでは必要なのかなと思っております。回りまわって色んなところが疲弊している医療現場の一つの事例だと思いました。

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2009.02.05
Thu
17:08

tak #GCA3nAmE

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ancomochiさま
書き込みを頂きありがとうございます。
「県立柏原病院の小児科を守る会」の活動はテレビなどで見たことがあります。
「ここまでやってもらわないといけなくなった原因は?」とか「いつからこんなことに。。。」など
色々と考察し改善しなければいけないところに来ていると思っております。
これからもよろしくお願いいたします。

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2009.02.05
Thu
23:54

kiyo #-

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うちの父は

昨年10月15日、父は仕事場へ自転車で向かう途中、
横断歩道で自動車と接触して転倒し、すぐに病院に運
びこまれ、担当医師の懸命の治療を受けましたが、3
時間後、母も含め、家族が見守るなかで息を引き取り
ました。母も、担当医師の説明を受けながら、懸命の
治療現場を見ていましたので、父の突然の死にもある
程度覚悟ができたようでした。

でも、父が事故後1時間も現場で待機させられていた
たらと思えば、家族もたまらなかったでしょうね。

しかし、伊丹の事故も、病院にしろ医師にしろ、余裕が
あれば受け入れしていたでしょう。

マスコミは、まだ国の制度の欠陥より、受け入れ拒否
をした医療施設を批難する方にウエイトをおいているよ
うな報道姿勢に憤りを覚えます。






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2009.02.06
Fri
00:24

しんぞう #-

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医療崩壊

私も、厚労省(国)が諸悪の根源だと思います。
厚労省は、国民の健康うんぬんよりも、医療費削減しか考えていませんから。
それに加え、医療訴訟の増加が医療崩壊を加速させていると思います。
何とか診てあげたいと医師が思っても、検査ができない・マンパワー(医師・看護師・技師)が足りない。
急患を受け入れても、専門外の病気が疑われたり更なる高度医療が必要と判断しても、受け入れ先の病院が見つからない。
挙句の果て、その患者が急変し不幸な転帰を辿った場合、医師や病院が訴えられる可能性が高い。
今回もそうかも知れませんが、軽症に見える患者の中に超重症が隠れている事って多いです。
遺族は、もっと詳しい検査をしていれば… 専門の医師が診ていれば… もっと大きい病院に行っていれば…etc. 
助かったはずなのに! 訴えてやる!!!
大野病院事件のように、医師が突然逮捕される可能性のあるご時世です。
普通の仕事をしていて、逮捕される事なんてないでしょう?
医師が善意(悪い言葉を使えば、安請け合い)で引き受けて、こんな仕打ちを受ければ
ややこしそうな急患を受け入れないように(専門外・満床・医師不在など断る理由は山ほど)
なるのは(特に夜間)、高次医療機関を除き当然の流れではないでしょうか。
高次医療機関は、逆に高次医療機関での治療が必要でない急患が増え、本当に診ないといけない患者が診れないという
悪循環に陥り、今回のような不幸な事件は後を絶たないと思います。
みなさんも、夜の病院に行かれて病院スタッフの少なさを感じたことはないですか?
医師も看護師も、夜勤は本当に少ないですよね。。。

日本は、医療費が安すぎるのも問題だと思います。
家賃(住宅ローン)が月に10万円しても、医療費(入院は別として)って
そんなにかからないですよね。
命の値段(極端ですが)って、そんなに安いのですか!?(安いにこしたことはないですが)
衣食住より命は大切なのに、それにかかる医療費は安すぎると思います。
風邪をひいて医院(病院)を受診して、いくらかかります? 2~3千円でしょ?
アメリカで風邪を診てもらうと、3万くらいかかります。(保険により変動しますが)
今後、日本もアメリカのように金持ちは高額な金を払い、より高度先端の医療を受け
金のない人は最低の医療を受ける…みたいになっていくんじゃないでしょうか。。。
色々な状況で格差社会とうたわれていますが、医療現場でも格差が生じるのも残念ですが時間の問題ですかね。。。

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2009.02.06
Fri
09:20

tak #GCA3nAmE

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kiyoさま
書き込みを頂きありがとうございます。
ご尊父様のご不幸に心からお悔やみ申しあげます。
ここ数年で現場の疲弊は進んできたかのように思ってこの記事を書いてみました。
未だ持って小泉氏が首相にふさわしいというアンケート結果があるようですので、
どうも気になったのです。

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2009.02.06
Fri
09:27

tak #GCA3nAmE

URL

しんぞうさま
実はどちらかというと医療費削減は財務省に根源があるようです。もちろん厚生労働省内にも医療費削減派がいたりはするのですが。
あとはやはり医療の細分化でしょうか。これをやっちゃうと診る側は「専門外」ということで、また患者さん側も「専門家に診てもらいたい」というお互いの敬遠意識が徐々に表面化してきたのだと思います。医師の数は決まっていますから、細分化したらそれだけ医師の数が足りなくなるのが理であります。

そう、やはりアメリカの医療費は高いですものね。それは皆保険以前に診療報酬の設定がたかいのです。
私も一度こちらにまとめたことがあります。
http://plaza.rakuten.co.jp/skitchen/diary/200511120000/
http://plaza.rakuten.co.jp/skitchen/diary/200511130000/
健康を守ることは皆様が思っているよりコストがかかりますね。。。


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