高級な王将「福臨門 家全七福」大阪撤退につき
福臨門 家全七福

予約して時間通りに到着しましたが、まず入り口でだれも応対に出てこない。
しょうがないからその場からスマホで電話かけて入り口まで来てもらいました。
さて、どうせならとランチコースなど頼まずに食べたいものをアラカルトで行っときました。
フカヒレ上湯煮込み


燕の巣のキヌガサダケ巻き

なまこの煮込み


蒸し鳥の冷菜


このネギソースがいい香り。
和牛の七彩細切り炒め


海老とニラ入り蒸し餃子

具の詰まり方がプリップリ!流石に豪華感あり。
チャーシュー入り湯麺


絹笠茸入り五目野菜の湯葉巻き

杏仁豆腐


マンゴープリン


最高に美味い!
ふう、食べた食べた。お会計は二人で4万円程。
閉店が決まった後にこんな事書いたら所謂後出しジャンケンになってしまいますが。。。
閉店の理由は直接は知りませんが、もし集客がイマイチだったとするとそれもそうだよなと。
まずサービススタッフの表情がどんよりしていて色々と細かいところに気が効かない。
これはこの時点で閉店が決まっているからとかそういう問題ではないでしょう。
これでは大阪のお金持ちのおばちゃんたちはまずリピートしません。
たとえば一例を挙げると

お茶はポットサービスなのですが、予め大きめのものにお湯を入れて持ってこられます。
当然しばらくすると冷めてくるわけで。こういうの、気が効いた店ではポットに熱いお湯を1~2回入れなおしてくれて熱いお茶を楽しむ~お茶に金を取られる分、そういうお得感をちゃんと感じさせてくれるものですがそれもない。
実はこちらは昼も夜もサービス料は確かに取らないのですが、取ってもいいからこの価格帯で食事をする顧客層に応えられるサービススタッフを育成できなかったのが敗因と分析します。
料理の味は流石にみな美味しいのですが、これもいわば食べなれているもので目新しさはない。
でも素材は高級食材をお使いだから当然値ははります。
つまり大阪人の厳しい目に福臨門(正確には系列店)のサービスがついてこれなかったって事だと思います。
特に大阪の昔からの金持ちって割と中華料理店を利用して(たぶん家族で集まって外食するときに一番多いのが中華料理)、高級中華料理店に対してはきちんとサービスされる事に慣れているからでしょう。
結果高級ホテルの中華料理店に客は流れます。
加えてこの立地

以前オーパーにあったときはまだ分かりやすかったのですが、御堂筋沿いとはいえドルチェ&ガッパーナかなんか知らんけど、陰気なこの黒いビルに愛想のない看板だけだと、それだけで集客損しています。外面が暗いもの。「今日は奮発して美味しいものを食べに行く!」という高級レストランに備わるべきワクワク感ゼロです。
クルマで行っても駐車できる所を探すところからやらなきゃいけない。<高級ホテルならそんな苦労は無し。
これじゃあ新規、フリのお客は来ませんよ。。。
もし集客が悪くて撤退なら暖簾(しかも香港の)に胡坐かいて失敗した一例だったということです。
福臨門の支配人はもっとちゃんと客商売の基本からやり直さないとダメだと思います。
香港の高級店では今や使わないと宣言している店もあるそうで、化調添加中華はもはや時代遅れです。
ここの味がお好きな人は味の素を使った中華料理がお好きなんでしょう。私も嫌いでは有りませんが、断らない限り高いお値段だして味付けに化調を使われているのは、ちょっと納得行きません。
こちら流石に大量添加では無いとは思いますが、フカヒレ、燕の巣のキヌガサダケ巻き、なまこはスタッフの方にお願いして味の素無しで調理してもらいました。
当たり前ですが味の素無しバージョンのそれらもちゃんと美味しかったですよ。
フロアの女の子が厨房に戻って「~のフカヒレは味の素無しでおねがいしま~す」という声が響いていたのがちょっと笑えました。でもそういう融通を利かせてくれた所はある意味サービスがいいのでしょう。お手間を取らせました。ご協力感謝します。
以上、後出しジャンケンレビューでした。
福臨門 家全七福