<二本松産米>予備検査で規制値検出 本検査で出荷判断へ

 24,2011 03:00
<二本松産米>予備検査で規制値検出 本検査で出荷判断へ

 福島県は23日、一般米の放射性セシウムの予備検査で、二本松市小浜地区産の「ひとめぼれ」から国の暫定規制値
1キロ当たり500ベクレル)と同じ放射性セシウムが検出されたと発表した。県は同市を初めて「重点調査区域」に指定。出荷の可否を判断する本検査の検査地点を増やして検査を急ぐ。同県産米は既に早場米は全県で出荷可能と判断され、一般米も20日に会津坂下町などで出荷が始まっており、農業関係者からは風評被害を懸念する声が出ている。

 県によると、500ベクレルが検出されたコメは12日に採取されたもので、あわせて検査した水田の土壌は1キロ当たり3000ベクレルだった。同地区の他の11カ所では検出不能から最高で212ベクレルだった。

 予備検査は収穫後のコメによって出荷の可否を判断する本検査の検査地点数を決めるために収穫約1週間前に行われる。福島県は県内を約370地域に分け、1地域につき数地点で検査。予備検査で200ベクレルを超えた地域を含む市町村については、本検査で重点調査区域と指定。検査地点を15ヘクタールごとに2地点(国の基準は1地点)設けて、暫定規制値を超えないかを改めて調べる。

 県は今回の検査結果を受け、二本松市での本検査の地点を当初予定の約40から300まで大幅に増やす方針。万一、本検査で500ベクレルを超えた場合は、合併前の旧市町村単位で出荷が制限される。

 一般米の予備検査でのこれまでの最高値は、福島市大波地区での136ベクレルだった。

 農林水産省は土壌からコメへ吸収されるセシウムの移行係数を0.1(10%)と設定し、土壌1キロ当たり5000ベクレルを上回る水田の作付けを制限しており、計算上は500ベクレルを超えるコメはないと見ていた。今回の検出結果について同省の担当者は「予備検査は傾向を見るもので、本検査を見ないと何とも言えない」と話した。同省によると、これまでの結果では、予備検査の数値から本検査段階では下がる傾向にあるという。【種市房子、曽田拓】



参考資料 武田邦彦先生のブログより

お米の500ベクレルとは?

新米の出荷時期が近づいて、「200ベクレル(いずれも1キロあたり)以上は警戒、500ベクレル以上は出荷停止」ということで行くようです。

お米の「500ベクレル」というのは安心できる数値でしょうか? まずは自分で計算してみます。

人間はザッと言って、一日に1キロの食材と2キロの水を飲んだり、直接的に接したりします。そして、{1キログラムの食材の中のベクレル}から{1年間に被曝するミリシーベルト}に換算するのは、1日、1キロの場合、非常に簡単で

ミリシーベルト=ベクレル÷100

です(これまで0.0072をかけていましたが、ヨウ素、セシウムだけ測定されていることなどから0.01としました)。元々の式は、

1年の被曝量(ミリシーベルト)=1キロあたりのベクレル×1日あたりに摂取する食材のキログラム×1年365日×2.2(係数)×100,000(単位換算)、です。上の式は、1日の食材の量がほぼ1キロなので、食材量を抜いています。また365×2.2×100,000は0.0072なのですが、セシウムのほかにヨウ素、ストロンチウムなどが測定されていないので、3割増しで0.01という値を使いました。

我慢できる限度は1年に1ミリシーベルトですから、100ベクレルが一応の目安になります。しかし、人間は食材だけから被曝するのではなく、空間からの外部被曝、呼吸による内部被曝、食材から、水からと少なくとも4つの被曝があります。

外部0.2+呼吸0.2+食材0.2+水0.2+その他0.2=1.0

で食材の上限を0.2としますと、ほぼ1キログラムあたり20ベクレルになります。

・・・・・・・・・

これに対して政府が「500ベクレルまで安全」と言っているのはなぜでしょうか? 日本人はお米を1日に0.164キロ食べることになっています。そこで、

500×0.164÷100=0.82ミリシーベルト

にもなります。つまり上限が1ミリですから、お米だけで0.82にもなってしまうので、とうてい「基準内だから幼児にも食べさせて良い」などという値ではないのです。

これは原発事故以後、政府が一貫してとっている態度で次の通りですが、困ったものです。

1) 国際勧告、国内法律を無視する(ごまかせればそれでよい)、

2) 国民に被曝を我慢させる(被曝しなければならない理由を言わない)、

3) お米だけしか食べないとする(縦割り行政)、

・・・・・・・・・

主食のお米にこのような緩い規制を長くすることはできないでしょう。規制値は500ベクレルから200へ、そして50程度まで下がると思います。でも、それを待っていられないので、私たちの自衛策としては、

1) 農家の方は500ベクレルのお米を出荷できないことをハッキリとした意志で示す(農家の方は国民を被曝させたくない)。

2) マスコミの人は政府の基準値を安全としない、

3) 一般の人はできるだけ古米を買っておく、

ということでしょう。静岡県はいち早く汚染度を測定しましたが、ベクレルを公表せず「安全宣言」だけをしています。

データというのは「最終判断」だけを示すのは不誠実で、データそのもの、その測定方法や根拠を示したのち、その人の最終判断を説明しないといけないのです。

「安全宣言」というのは実に国民をバカにしています。国民は自分や自分の子供の健康を守る権利があります。憲法にも「健康で文化的な生活」を政府は保証しなければならないのです。

政府はできるだけ早く500ベクレルを、少なくとも100ベクレル以下にする必要があります。

(平成23年8月4日 午前10時 執筆)



今必要なのは

・国の暫定規制値をクリアしても信用しない。
・当該地域の農家の方が作物を自主的に出荷しない。
・出来なければ当該地域の農産物は買わない、口にしない。
・具体的な数値を実際の売り場で公表すること。(基準が甘いものが多すぎる。)これをみて消費者が判断する。
 
 

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