流行る店の味って。。。

 28,2011 02:00
ある日、ふらりと入ったカレー専門店。
メニューも色々とあったけど「キーマカレー」を注文。

キーマカレー

食べてみて、「ちゃんと造っていますでしょ」という主張を感じます。
「その辺のチェーン店のとは違うでしょ」という店主の声も聞こえてきそうです。

でもなぁ。。。

店内を見回してみると、無造作に置かれたiPad、流行にも敏感だろうしオーディオも少々拘っているご様子。
店主さんも丁寧な接客だし、悪いところは見当たりません。でも積極的に再訪しようという気も何故だか起りません。

それは。。。

きっとこのカレーに作り手の「色気」を感じなかったからでしょうか。。。

このカレー、「ちゃんと造っているでしょ、このカレーの良さが分からない人はレトルトカレーの牛脂に毒されているか化学調味料でスレちゃった味覚の持ち主なんですよ。」とか言ってそうな気が。。。(あくまで勝手な想像です、ていうか妄想w)

同じようなことは最近新店の多いジャンル(ラーメン屋さんとか、蕎麦屋さん、関西さぬきうどん屋さん)でも感じたりします。

先日「有名ブロガーが語る流行る店の何とやら」という講演を拝聴しに行ってきました。
もちろんアタシは飲食店をオープンする予定もありませんし、とりあえずどんなことを言っているのかしらと
興味本位で行きました。

講演していた彼がいう事はみなごもっともだし、彼の豊富な経験から通して見えたものを素直に喋っていたと思います。

「でもなぁ、それだけじゃ無いでしょ。。。っていうか一番大切な事がごっそりと抜けているような気が。。。」

流行る店が偉いとか、正しいとか言うつもりは毛頭ありません。
ですが多くのお客から末永く支持されたければ料理の点から絶対に外せないポイントがあります。

それは先ほども書きました、「出された料理から色気を感じるかどうか」です。。。

この「料理の色気」はいつもお世話になっています”アライグマ師匠”が仰っていた言葉を覚えて使わせてもらっています。

じゃ、どうやったら作る料理に「色気」を出せるのか。
私は料理人でもありませんし、料理の修業をしたこともありません。ただ自分の仕事とかぶっている部分ってのがあって、それを通して勝手に書いてみます。。。

和食にしてもフレンチにしても、一端の料理人を目指す人は厳しい修行が待っています。
料理専門学校を卒業して調理師免許を取って、さて有名店でしっかりした修行をと思って入ってみても、
修行先では最初は当然料理なんて作らせてもらえない。皿洗いから始って、食べるものに触るといえば「漬物盛」からスタート。

あ~早く自分も板長みたいに料理を作ってみたい、とずっと思いながら中々やらせてもらえない日々が続きます。
そう思い続けて数年たって漸くその場に立った時、その位置の重要さを体現しながら、プロとして調理していきます。
厳しい長い修行を積んだもの、長年培われてきたその店のやり方がしっかりと染み付いて初めて体現できる料理。
そしてそれが出来るかどうかもその人の持っているセンスによるでしょう。

そうしてプロとして、客商売のビジネスとして初めて成立する料理を出せるものと思います。

その後自分が矢面に立ち、あらゆる食べ手とのやり取り(実は一これが番重要、決して作り手の独りよがりにならない為に)で成長して行き、初めて料理人として「色気のある料理」を出せるところまで来るのだと思っています。

この辺りは所謂「芸の道」にも通じると思います。
どれだけ苦しんでのた打ち回って、そしてお客に育てられ、結果今現在の自分の芸を作り上げたかという。

(なかにはそういう専門店での厳しい修行ナシでも「色気」を感じさせる料理を出せる人も居るとは思いますが。)

流行るかどうかはもちろん味だけでなく、お店の外観や店内の雰囲気、当然場所や客筋にもよるでしょう。はたまた戦略を練りに練って宣伝する店もあるでしょう。だから一概にはいえないとは思いますが、店の場所が辺鄙でも、店内が少々雑でも出される料理に色気があるならついていくお客はきっと多いと思います。

そうやってお客をついて来させる事が出来る料理人が本当のプロの料理人だと思います。
そういう料理人の方と出会えた時、食べ歩きをしていて感じる喜びの一つだと思ってます。
 

Tags: その他大阪市内

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