緊急手術~ある夜の出来事

 07,2007 00:00
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基本ここでは仕事関係は記述しないんですが、まあこんなこともありましたよって事で。。。

その日は仕事も時間通り終わり、帰宅。ジムに行っていつものワークアウト。
帰ってくると携帯電話が鳴って・・・「先生~今から緊急オペですのでよろしく。。。」

家から勤務先までは遠くないけどタクシーを拾って10分で病院~オペ室へ。。。ブログランキング
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担当医に聞けば90歳のおばあちゃんのイレウス(腸閉塞)との事。オペ着に着替えて術野を見ると、イレウス自体は解除出来き、腸切除はしなくてすみそう。原因は閉鎖孔ヘルニアによるイレウス。
ご同業の先生方へ:腹部単純写真では無ガスイレウスでした。参考までに。。)ちなみに発症(腹痛出現してから)7時間ぐらい。来院受診して2時間ほど。もちろん普通に開腹しているので万全の体制。閉鎖孔部の後腹膜を修復して閉腹。所要時間は1時間台。患者さんは高齢でもあり手術時間も少なく、腸切除もせずに済んでよかったよかった。。。でも一晩保存的に様子みてたらヤバかった。開けなきゃいけない時は躊躇しちゃ駄目って事です。

うちらの病院はテレビの「救命病棟24時!」みたいなバタバタした病院ではなく都心近郊の中小病院。救急で忙しい事も無くは無いけど基本忙殺される事は少ないです。(だからこそこのブログも出来るw)。それでも今回のように呼び出しってのもあって、それが首尾よく終わると「良かったな。。」って外科医冥利に浸れることもあります。
ところで、最近我々の分野で主流となりつつある「腹腔鏡手術」(王監督がうけたやつね。)ではなく、今回のようにきっちりと開腹している手術はやはり外科医の本分としてやりがいもある。

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何故かというと外科医を志したのは「病巣をこの手で掴み取って切除する」という超シンプルなその原理に惹かれたから。それがアタシも相当数やりましたがモニターを見ながらマジックハンドみたいな器具でチマチマやる腹腔鏡手術だと外科医の心理としてどっかにストレスを感じるんですな。これは同じように思っている人も割といるんじゃないかな。患者さんにとっては侵襲も少なく傷も小さくていいこと尽くめなんですが、やってる側からするとどうもすっきりしないと思うこともあるんです。

まあ、こんな事を思いつつ日々仕事やってます。。。人気ブログランキングブログランキングバナー


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